育児と引越と時々犬の絵日記

2017年5月生まれの娘と2021年6月生まれの息子

妊娠中の電車通勤の思い出。座って通勤する為に行った4つの事。

私は最初切迫流産と診断されていましたが、妊娠4か月に入る頃職場復帰が許されました。

当時都内の勤務地へ電車に40分乗って通勤していましたのでその事を主治医に伝えると、「座って行くなら良い」と言われました。

私が利用していた路線はぎゅうぎゅうとまでは行きませんが、住宅街を通って行くので乗る人ばかり。座る事はほぼ無理です。毎日最低でも30分は立って通勤していました。お医者様は職場に伝えて時差出勤するように言って来ましたが、既に2か月も職場に穴を空けていたため、小心者の私は時差出勤を言い出せませんでした。

そこで私は4つの事を実践し、結果8割がた座って通勤をする事が出来ました。

私が取った方法とは、

①早起きをして6時台の電車に乗る

②女性専用車の優先席を狙う

③電車を1本見送って優先席側の列の先頭に並ぶ

④各駅停車の電車に乗る

の4つを実践しました。

まずですが、私の利用するT線は6時台は比較的空いています。初日は優先席に行けば座れるかも知れないと淡い希望を抱いて8時台の電車に乗りましたが、通勤時間帯はそもそも優先席にすら近付けませんでした。

は、6時台の比較的空いた車内の中でも女性専用車、更に優先席は1席ほどは空いている日が時々あり、いつもではありませんがたまにスッと座れる日もありました。

そしてその空いている1席に座るためには列の先頭にいなくてはなりませんので、のやり方で先頭で電車に乗り込めるようにしました。

は単純に各停の方が空いている事が多かったからです。

 以上4つの方法を実践し、約3割ほどは座って通勤する事が出来ました。

ん?最初8割座れたって言ってたよ?と思いましたか?

そうです。8割座れました。あと5割は何かと言うと、そうです、席を譲って頂きました!!有り難い事です。

妊婦の電車事情ではネガティブな話もよく耳にしますが、私は嫌な思いをした事は幸いありません。これは路線によっても結構違いはあるみたいですね。

 

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電車が来る10分も前から並んで死守した優先席側の先頭。

 

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これよくありますよね?

並んだ方の車両側に入るのって暗黙の了解ですよね…?

ドア付近に立っている人が、ドアが空いたら一旦降りるとかと同じ位のローカルルールですよね…。

でも、この時はなんと!

 

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この時間の電車に乗る人達は、本当に早い時間からの出勤の人だけではなくて、座る為に頑張って早起きしている人が多かったように思います。

ですので空席をいかにして確保するか、戦いですよね。分かります。

しかし、サッと譲って下さるお姉さんは、さながら戦場に咲く1輪の花のようでした。ありがとうございました。

また、こんな事もありました。

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女性専用車の優先席は常に妊婦さんが2人ほどいます。お互い声は掛けないまでもなんとなく仲間のような気持ち。

その日はなかなか座れず立っていたのですが、突然背後からコートの裾を引っ張られました。振り向くと、

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ありがとう…!

この時私は夜中から下腹部に痛みを感じており、不安でいっぱいでしたので、この優しさに触れてうっかり泣いてしまいました。恥ずかしい。。

あなたも今頃お母さんでしょうか。お互い育児頑張ろう!!

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席を譲って下さると、とても申し訳ない気持ちになります。妊婦じゃなくても、若くても、通勤というのは大変です。折角座れたところに妊婦が現れたらそりゃ…ねぇ…。なので私は元気な時はマタニティマークを外していました。

しかし、具合が悪かったり、お腹が重たい時に席を譲って下さった方々の事は今でも覚えています。本当に嬉しかったのです。また、席を譲って下さった皆さんは一様に素敵な表情だったことも印象的です。

私も昔やっとの事で座れた瞬間、目の前に大きなお腹の妊婦さんが来られた事が有りました。内心「まじかー」と思いましたが、席を譲りました。するとどうでしょう、疲れていたのにも関わらず、何とも良い気分。席を譲るのは意外とwin-winの関係なのかも知れません。

絶対譲らない!と言うポリシーを感じさせる方も何人かいました。それはそれで個人の自由だと思います。(ただ、そのポリシーを優先席で貫くのはちょっとなぁとは思います。)

 

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妊婦の電車事情やマタニティマークについては賛否ありますが、私が妊婦の時に感じた事は、「想像以上に皆さん優しい」でした。

少数の心無い人の言動により、違う思いの方もいるとは思います。

ただ1つ言えるのは、沢山の人の善意により私は無事出産をする事が出来ました。将来娘がある程度大きくなったら娘と一緒にお返しをしていきたいと思っています。