引き寄せの法則って聞いた事ありますか。
考えている事が実際に起こる、という法則らしいのですが、
私はその引き寄せの法則を体感したのです!!
なんか怪しい雰囲気になって来ましたが、
安心して下さい。
スピリチュアルな話をして、ブレスレットを売りこむとかではないです。
↑ジャンプとかに昔こんな広告ありましたよね。今はあるのかなぁ。
前々から引き寄せの法則というのは耳にしていました。
そんなの、出来たら良いよなぁとは思っていましたが、
まさか実際に自分の身に起こるなんて!
まぁ聞いて下さい。
私は妊娠発覚と同時に、切迫流産、つまり流産しかかっていると診断されました。
そのため、絶対安静との診断書を貰い、会社を休むことになりました。
つわりが始まると思うように食事がとれず、暇だったので私はYouTubeでひたすら人が食事をする動画を漁っていました。
自分が出来ない事を他人がしているのを見るのが嬉しかったのです。
恋愛シュミレーションゲームや、スポーツ観戦なんかもひょっとしたら一種そういった感情があるのかも知れませんね。
もう本当に毎日こんな動画を見ていました。
豪快に食べていればいるほど、爽快でした。
アニメの中であり得ないようなガツガツした食べ方や、大食いチャンピオンが二郎の大盛りを食べたりするのを見て満足していると、ふと関連動画にイカの活け造りを食べている動画が目に止まりました。
その動画を開いて見ると、透き通った新鮮なイカがなんとも美味しそう。
私は別に、普段イカが特別好きな訳ではありません。
でも、イカの動画から目が離せない。
私はそのまま色んな種類のスケスケのイカ動画を見続けました。
食べたい。食べたい!私は白いイカ刺ししか見た事が無い。どこにいけばこんな新鮮なスケスケなイカを食べられるのだろう。
函館??
北海道かぁ、遠いなぁ。
まぁいつか死ぬまでに一回位スケスケなイカを食べられれば良いか。
スーパーで買えれば良いのになぁ。
…
…
…
それから数ヶ月後のこと。
つわりも落ち着き、職場復帰も済ませ、私達はシェラトンのラウンジで優雅にティータイムを過ごしていました。
あぁー、子供が生まれたら暫くはこんなにのんびり過ごす事も出来ないんだろうなぁ、と感傷に浸っていると、夫君のところに上司から一本の電話が。
「ちょっとごめん。」と席を立つ夫君。
1人、ソファでノンカフェインの紅茶を啜りながらやはり同じように優雅なひと時を楽しんでいる人達を眺めていると、その間から変な顔をした夫君が戻って来ました。
お腹が痛い人のような、でも少しニヤニヤしているような表情です。
「転勤が決まった。」
えっ!
どこどこどこ?
「函館」
がーーーーーーーーーーーーーん
遠いよ…。
私これから出産するんだよ。
初めての育児が始まるんだよ。
そんな知人のいない、
実家からも遠いとこで、
しかも寒いところ嫌いなのに…。
…はっ!
スケスケのイカの産地じゃない…???
これが引き寄せの法則ってやつですか。
確かに函館でイカを食べたいと願ったさ。
願ったけどさ…。
引き寄せの法則怖いよ。
これは夫君が撮影したイカ。私はまだスケスケイカは食べれていないです。