私、コーヒーは断然ハンドドリップ派です。
このことについては以前記事にも書きました。
ミルで豆を挽いて、お湯を少しづつくるくると落としていき、その間に立ち昇る良い香りに包まれながら、もこもこと膨らむコーヒー豆を観察する作業。
無心になれます。
私にとっての瞑想タイムです。
ハンドドリップが出来ない
そんな大好きなハンドドリップなのですが、
最近そのハンドドリップでコーヒーを淹れることが難しくなってきているのです。
というのも、ミルで豆を挽く作業を一度娘にお手伝いしてもらってからというもの
私がキッチンで豆をミルに入れるカラン、という音を聞くだけで
「娘ちゃんもお手伝いするのーーー!」
と突撃してくるようになってしまったのです。
いや、お手伝いしてくれるのは良いのですが、これが中々時間がかかります。
豆をミルに入れる作業では必ず何回かバラバラバラ〜っと落としてしまうし、
手動ミルは結構力が必要なので挽ききるまでに何十分とかかります。
このコーヒー豆をミルで挽く作業というのは、モンテッソーリでも推奨しているように、豆をすくって入れる時の集中力やミルを回す手首の動きなど幼児にとってとても良い作業らしいので是非やらせたいのですが(ミルの刃には要注意よ!)
今!コーヒーが飲みたい!!というような時にサクッと淹れられずに私のイライラが募るようになってしまいました。
おソノさんのコーヒー
そんな時に金曜ロードショーで魔女の宅急便が放映されました。
何回観ても良い映画だわぁ〜と観ていると、おソノさんがキキにコーヒーを淹れるシーンが映りました。
おソノさんは、瓶に入ったインスタントコーヒーをスプーンで豪快にザッザッとマグカップに入れると、ヤカンからこれまた豪快にお湯を注ぎました。
私は普段コーヒーを淹れるために、
豆をミルに入れて、挽いて、フィルターを折ってドリッパーに設置して、お湯の温度を85度位に調整して、そしてチョロチョロと少しずつ注いで……
としているというのに、おソノさんは「ザッザッ、ジョボ〜!まぜまぜ」で完成。
ふっ、インスタントはお気楽だぜ。
なんて、鼻で笑いつつ、でも……
美味しそう……だな……?!
私も散々インスタントコーヒーは飲んで来ました。
でも私にとってインスタントコーヒーは、職場の昼休みなどに眠気覚ましのため無理矢理飲み下す泥水のような存在です。
しかし、おソノさんを見ていたら無性に飲みたくなってきました。
なんとタイミングが良いことに、数日前に実家の母から知り合いのお葬式で貰ったというインスタントコーヒーがお米などと共に届いたところでした。
ハンドドリップの腕前に少々自信のあるわたくしが、この泥水を、飲むですって?
ハッ(鼻で笑う声)!
ザッザッ、ジョボ〜!まぜまぜ。
美味い
あり!これはあり!
何故今まで不味いと決め付けていたのか。
多分職場で飲んでいたから。
ドリップで淹れるコーヒーとは別物だけど、これはこれであり。
なんだかお店のラーメンとカップラーメン、みたいな。
どっちも美味しい(が勿論お店のラーメンの方が美味しい)。
ということで、ハンドドリップでのコーヒーも勿論楽しみつつ、サクっと飲みたい時にはインスタントコーヒーも選択肢に加わったのでした。
はてなブログ仲間であるsakuさんのブログを読んで、現在コーヒープレスも気になっている。
余談
ところで、今回改めて見直した魔女宅。
親になってから観ると、幼い頃に観た時とはまた違った味わい深さがあります。
特に冒頭の旅立ちのシーンは親心にグッときます。
Twitterでも同じように呟いていた方を多く目にしました。
しかし、最近こんな物を見て「おっもしれ〜!」と一人盛り上がっています。
こんな裏テーマがあったとは。
私、まさにこの両親なのです。
魔女の伝統を引き継げず、手間暇かかる魔法薬を試験管でチャチャっと作る母。
「帰ってきても良いんだよ」と簡単に言ってしまう甘い父。
そんな両親に育てられたキキは魔女として飛ぶ力しかない。
キキは無理矢理に独り立ちして、親以外の(甘やかさない)人と接することにより成長していきますが……
……あぁ身につまされる〜。
この方の動画では、他にも千と千尋のお母さんとか、ポニョのお母さんとかの、所謂毒親についての考察も面白かったです。