先日は新潟の雪男のお話について書きましたが、
現在住んでいるここ函館では雪虫という生物に初遭遇しました。
10月中頃でしょうか、ベビーカーでお散歩をしていた時です。
目の前になにやらふわふわと白い物体が漂っています。
タンポポの綿毛かな?いや、もう冬も近付いているし
まさかもう雪??
さすが北海道、早いなぁと驚いてその雪のような物をじっと見つめると、
ん?
雪に
は、羽が生えている!!
「虫だー!ぎゃー!」
と騒いでいると、横から夫君が、
「これは雪虫って言って、北海道では冬の訪れを知らせる風物詩的な存在らしいよ。
この間会社で『そろそろ雪虫を見掛けるようになりましたね、もう冬ですねぇ。』って会話を聞いて俺も初めて知った。」
と、教えてくれました。
そうか、こいつは皆んなに冬が来た事を教えてくれる虫なのか。
見た目も雪のように白くてふわふわして、
THE・冬
って感じなのに、更にちゃんと冬に出てくるなんて、
自然って凄いなぁ、と思いました。
この雪虫、とても儚い生き物みたいです。
人間の頬等に当たるだけでその熱で死んでしまうそう。
寿命も1週間程。
雪が振り始める前ににそっと漂い、
雪が降る頃にはそっと消えて行く。
「そろそろ、雪が降るよー、スノータイヤに変えてね。さよならー。」
きっとそう言っているのかな?
いや、それは人間本位な考えですね。
幻想的な風景を見せてくれる彼らですが、
短い寿命で必死に生きているんですよね。
1週間で恋をして、子孫を残して、死んで行く。
そんな冬の妖精、雪虫達を北海道に見に来ませんか?