育児と引越と時々犬の絵日記

2017年5月生まれの娘と2021年6月生まれの息子

擬似2人目妊娠体験をしてみたら辛すぎた話と、さくらももこさんの話。

数日前お腹を下しまして、5時間ほどのたうちまわるということがありました。

私は結構胃腸は強い方で、滅多にお腹を下すなどということはありませんが、今回プロテインを飲んだ事により猛烈な腹痛に襲われる事態になりました。

 

そのプロテインとは、夫君がトレーニング後に時々飲んでいるもので、粉末状の物を牛乳に溶いて作るチョコレート味のものです。

見た目はどう見てもチョコレートシェイクで、一口貰うととても美味しい。

プロテインとはちゃんとトレーニングをした者のみが飲む事を許されている飲み物であり、私のように全く運動をしていない者にとっては只のカロリー爆弾でしかありません。

 

しかし、平日の昼間娘をようやく寝かしつけた後に無性に甘い物を摂取したくなり、ふと目に入ったプロテインを夫に内緒で飲む事にしました。

牛乳(が原因ではない。検証済み。)で割って飲みながら、「いつも一口だけ貰うから美味しく感じるけど沢山飲むとそんなに良いもんでもないな」と感想を抱いていると、なんかお腹がギュルっと変な感じ。

そして数十分後に腹痛に襲われ、それから5時間に渡り苦しむこととなりました。

その時の話です。

 

2人目妊娠の擬似体験?

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腹痛と吐き気、下痢による体力喪失。

調べてみると、どうやらプロテインが合わない体質というのがあるらしいです。

 

折角寝ついた娘も、何度もバタバタとトイレに駆け込む音によりすぐに起きてしまい、具合の悪い私と、寝起きの不機嫌な娘という最悪なコンビ。

最近娘は絵本が大好きであり、暇さえ有れば絵本を私のもとに持って来ます。

もともと絵本が好きな子になって欲しかったため、低月齢の時からよく読み聞かせをしてきたのでそれはとても嬉しい事なのですが、その日ばかりはとても絵本を読んであげる余裕はなく、健気に絵本を持ってくる娘に「ごめんね、少し休ませて」と言いながらソファでぐったりしていました。

 

すると突然顔面に何か当たりました。

絵本です。娘が私に絵本を次々と投げつけるのです!

娘の迫力に負け、腹痛と戦いながら絵本を読みましたがふとそこで思いました。

「もし2人目妊娠して、つわりが始まったら毎日こんな感じなのでは…?」

辛すぎ…

 

今思い返すと、今回のプロテイン事件よりもつわりの時の方がもっと苦しかった。

何より今回は5時間で終わったし、全部出し切れば(汚なくて失礼)楽になるであろう事は予想できていましたが、つわりは何ヶ月もずっと辛いし終わりも見えない。

いや〜、全国の、つわり辛い上に複数人育てたお母さん達尊敬です。

今回図らずも擬似2人目妊娠体験を経て少し怯んでおります…。

 

おまけ

大好きなさくらももこさんが亡くなってしまいました。

漫画もエッセイも何度読み返したことか。

娘を妊娠してからはさくらさんの妊娠出産をエッセイにした「そういうふうにできている」を何度も読み返しました。

 

そういうふうにできている (新潮文庫)

そういうふうにできている (新潮文庫)

 

 

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この本との出会いは小学校4、5年生だったと思う。

もものかんづめから始まる初期のエッセイ3部作にはまっていた私はこの本も是非読みたく、本屋さんで母にねだった。

普段漫画以外の本はすぐに買ってくれた母であるが、この本の帯に書かれた

「えっ!?ちびまる子ちゃんが妊娠!?」

というコピーを目にすると、小学生には良くない書籍だと判断したらしく、「これは駄目。」と言われてしまった。

それにピンと来た私は慌てて、確かにちびまる子ちゃんの妊娠出産の話だけどちゃんと大人になった原作者であるさくらももこさんの体験談であり、クラスのR子ちゃんも面白いと言っていた旨を説明し、なんとか買って貰う事に成功した。

小学生当時はこの本を読んで、もものかんづめ同様に「笑える面白い本」という感想でしかなかったが、妊娠して読み返すと非常に共感出来る部分が多く心の拠り所になったし、また子育てが始まってから読むと自分のところにやって来た命の神秘にはっとして、つい涙するような部分もあった。

今の私はここの部分が胸に刺さる。

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普段子育て本等を読んでいると、この子の為にあれもしなくてはこれもしなくては、と思ってしまうけどもこの本を読むと、君は君、私は私、でも一緒に楽しみたいよね。といった肩の抜けた親子関係が感じられ少しホッとする。

そもそもちびまる子ちゃんの面白さはそこにあると思う。

恋愛模様がある訳でもサクセスストーリーがある訳でもないし、皆が憧れる主人公という訳でもない。

ただ、ヒロシの足が臭かったり、友蔵が一句読んだり、たまちゃんが隣にいたりする日常に私たちはホッとするし、何よりまる子のおっちょこちょいなところやある種のずる賢さにもホッとしてしまうのだ。

 

彼女の作品について書き始めるとキリが無い。

あぁ、本当に悲しい。

心よりご冥福をお祈りします。