前回の記事でも触れたように、2年間過ごした函館から引っ越す事となりました。
今は既に引越しも済んで、ようやく落ち着いたところです。
落ち着いてくるとじわじわと函館での暮らしが思い起こされ、時折洗濯物を干したりしながら感傷に浸っています。
函館滞在はたった2年間ではありましたが、私にとってとても思い出深く印象的な街となりました。
というのも、それは私が初めての子育てと共に過ごした街であるというところが大きいのですが、そうで無くとも函館は魅力的です。
美しい夜景。歴史ある西洋風の建物の数々に、そんな坂の上から見下ろす海。少し離れると風光明媚な景色。
上記に挙げた特色は函館と言ったら思い浮かぶ特色だと思いますが、それらを含めつつ、私の目線から見た函館について今回つらつらと書いていきたいと思います。
観光で訪れる人は勿論、同じように転勤で行く人、そして函館生まれ函館育ちの方にも、おらが街の再発見になったら嬉しいです。
ざっくりと函館ってこんな街
函館は魅力度ランキング1位の街として知られている通り、日本人で「函館?知らないなぁ」などと言う人はいないと思います。中でも皆さんが思い浮かべる函館と言ったらこれでしょう。
夜景!綺麗ですねぇ。
これを撮ったのは真夏だったのですが、冬の方が空気が澄んで更に綺麗に見えるようです。
プロの方が撮ったもので素敵な写真が山ほどあるのですが、当記事でご紹介する写真は全て私か夫の撮った写真となります。悪しからず。
因みに、この夜景の場所について勘違いされている方が多いようですので一応お伝えしますが、
ここだと思っている方が多いと思いますが(私もそうだと思っていた)、
ここですよ!もう一度言います。
はい、一応勘違いされている方が多いようなのでお伝えしました。
次に有名なところは八幡坂でしょうか。
数々の映画、ドラマ、CM、漫画などのロケ地になっていますので一度は目にしたことがあるはず。
土日ともなると沢山の観光客がここで写真を撮っています。
教会や上下和洋折衷様式(一階が和風、二階が洋風に設計された店舗、住宅)が立ち並ぶ坂の上から下を見下ろすと、のんびりと走る路面電車。そして海!浮かぶ船!上を見上げれば広い空。
なんてロマンチックなのでしょう。
近辺には可愛い洋菓子屋さんやカフェも立ち並びます。
他にも坂の上からはこのような素敵な景色が広がっています。
如何でしょうか。まずはざっくりとThe!函館をご紹介しました。ここからは実際函館に住んでみた感想を書いていきます。
函館の人、みんな自分の街に自信を持っていない件
函館に引越す事が決まり、まず私はネットで函館について色々と調べました。
すると、出てくるわ出てくるわ、函館在住の方の函館disの数々。
「田舎」「何もない」「排他的」「不便」「税金が高い」など。
そういった情報を目にしてとても不安になりました。
しかし!実際に函館に降り立ち、そんな事はないと気が付きました。
飲食店も沢山、デパートもある、路面電車は6分おきに走っている、バスも沢山。大きい図書館もあるし、お洒落な蔦屋書店もある。大きな公園も複数有り。可愛いカフェだっていくつもあります。何より歴史ある観光スポットが沢山。生活するのに何の不自由も有りません。
でも出会う人出会う人、外から来た事を伝えると必ずと言って良いほどに、
「函館はなにもないから…」
と自分の街を卑下するのです。
この理由については住んで暫くして気が付きました。
札幌と比べている?
皆さん札幌と函館を比べているのではないでしょうか。
北海道のローカルテレビは大抵、札幌を中心に情報発信をしているため自然と札幌の情報が入ってきます。
そりゃさ…札幌と比べたら確かに田舎なのは否めませんよ。
私も実際に札幌を訪れた時には「なんじゃこのアーバンシティは〜!!都会はすんげぇなぁ!」と初めて上京した田舎出身大学生のようなリアクションをしてしまいました。本当に札幌の中心地がそのまま東京にやって来ても違和感ない。山手線の駅の中の一個にあっても全然気が付かない。
そんなビッグシティ札幌と比べちゃ駄目よ!
更に北海道の歴史を見ると、昔は断然札幌よりも函館の方が栄えていたはずなのに、大人の事情によりあれよあれよと言う間に札幌の方が栄えてしまったのものですから尚更比べてしまうのかも知れません。
例えば、自分よりもスクールカースト下位だったのに社会人として成功している同級生と比べて必要以上に自分を卑下しちゃっている状況みたいなもんでしょうか。
おのれ、屯田兵め〜!余計な開拓しおって〜!
しかもしかも、同じようにペリーさんに開港された都市である横浜や神戸などと比べて「何も無い」発言になってしまうのかも知れません。
しかし、エリート同級生札幌、横浜、神戸さん等には負けてしまっていますが(都会という点において)、他の大多数の同級生よりは魅力的です。殆ど名も知られていない市町村、そう言った真の「何も無い」人(市町村)の前でそのセリフ言ってご覧なさい。きっと張り倒されます。
少しダメ出し
そして、こういった函館に住む方々のおらが街に対する自己肯定感の低さがそのまま市の運営に表れているようにも感じます。何というか、アピールが足りない。
函館は魅力度ランキングは1位なのに、観光客入込数は9位!
地理的な要因も大きいでしょうが、もっと頑張ろう!?
良いですか、函館は街の景観も素晴らしい!歴史もある!食べ物も美味しい!
もっと自信を持ってくれ〜!!もっともっと観光アピールをするべき〜!
そして、少しメンテナンスしよ?市電の線路沿いの道路とかボロボロボコボコだから直そ?そこ観光客の目につくとこだからさ。あと、市電の駅も綺麗にした方が良いところがあるね?それらのせいで少し寂しそうなイメージになってるところがあるよ。
ほら、周辺地域より少し高い税金を使えば大丈夫だよ!
こんな素敵な場所も、
ちょっと横を見るとボコボコ汚れた道路。
残念過ぎる。
素敵な観光地は定期的にメンテナンスされていて綺麗です。函館もそういったところを気をつければ更に良い街になるはずです。
しかし近年はそういった少しボロっとしているところを魅力として映画に取り上げられたりしているので、そのままの方が良いと思う方もいるかも知れません。
「海猫」や「そこのみにて光り輝く」、「世界から猫が消えたなら」など、悲しげな映画の舞台に見事はまっちゃってます。
それも良いのかも知れませんが、でも私はこっちの雰囲気の函館を目指して欲しい!
マツダデミオのcm
見事に函館の素敵さを切り取ってくれています。
因みに最後に2人が入っていくお洒落な建物は大沼公園横のターブルドゥリバージュというレストランです。
景色も良くおすすめですよ。
ターブル・ドゥ・リバージュ
〒041-1354 北海道亀田郡七飯町大沼町141
0138-67-3003
https://goo.gl/maps/Gth48Qg4vVE4UZjC8
人情味に溢れている
さて、再び函館の良い部分を。
事前情報の函館disの中に「排他的」というものもいくつか目にしましたが、これも全然無かったですよ!私は。
まず、観光客が多い土地柄であるため、一々外から来た人を嫌っていたら身が持たないでしょう。
道ですれ違う人、お店の人など優しく声を掛けて下さる事が多く驚きました。
ある時は話し掛けて下さった延長で、目的地まで車で送ってくれるなんて事もありました(夫も一緒にいたため危険は無いと判断)。
よそ者である私と仲良くしてくれたお友達も出来ましたし、排他的というのは無いんじゃないかなぁ。
ただ、私は観光客の多い函館中心地に住んでいましたので、外れの方に行くとまた違う感想もあるのかも知れません。
次回は気候やグルメについて書くよ!
と、ここまででかなり長くなってしまいましたので続きます。
次回は気になる冬の寒さや、絶品函館グルメなんかを紹介したいと思います!
海鮮はもう抜群!
読んだらきっと一度は函館を訪れたくなるはず!
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